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つぐのブログです。妻に呆れられるほど細かい思考の末、最善の選択で購入させて頂いた「モノ・サービス」をレビューしています

「ABUS Granit Bordo 6500 X-Plus」は多関節の中でやっぱり最強の鍵だった

【結局、「ABUS Granit Bordo 6500 X-Plus」を買ってしまいました】

数日前に「BORDO 6000」を購入したのですが、ずっと「BORDO GRANIT X-PLUS 6500 」が気になっていました。

精神衛生上悪いのと、予備として2つあってもいいかなと自分を説得。最悪オークションで売ればいいしと思って6500を買ってみました!

せっかくなので、6000と6500を比較してみたのですが、細かくチェックしていると関節部分の仕様がまったく違ったので思わず書いてしまいました。ただ幅と厚みを変えただけじゃなかったんですね。

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【広げてみると長さ5cmの差は実用では以外と大きいかもしれない】

6000は長さ900mm、6500は長さ850mm。実際に広げて採寸しました。

左の6500の内径は、縦230mm、横100mm(最大幅33mm、厚み8mm)

右の6000の内径は、縦260mm、横120mm(最大幅22mm、厚み7mm)

 

比べてみると縦方向に30mm、横方向に20mmほど違いますね。

幅のサイズが違うので差がより出ているのかもしれません。地球ロックする際にこれは大きいと思います。また、6500は最大幅が11mmほど広いので細い隙間に入れるのは気を遣います。とはいえ、強固な大型のU字ロックと比べると扱いやすさはかなりいいです。

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 あと、6500の重さも測ってみたので参考までに載せておきます。

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比較対象の6000の重さは以前のページに掲載しています。 

【細かいところだと、鍵穴の仕様も違う】

6000と比べると6500は、ピッキングに強いとされている「X Plusシリンダー」を使っています。シリンダー部分をよく見るとゴミが入りづらいように?ピッキングしづらいように?鍵穴にカバーが付いています。こういう細かい気遣いは本当に助かります。いたずらでガムやゴミを鍵穴に入れるようないたずらを少しは予防できると思います。

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【まさか?関節部分(ジョイント)の仕様が違うかも?なにこれ?】

ふたつを比較して色々みていたのですが、ひとつ仕様が違うことに気づきました。それは多関節ロックの弱点でもある関節部分の仕様についてです。

写真を見てもらったほうが早いと思うので、写真を撮りました。個人的には驚愕の事実発覚!でした。

まずは、6000の関節部分を横から(結構力を入れて隙間を作っています)。

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次に6500を同じ角度で

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これぱっと見同じように見えるのですが、、プレートの中にあるジョイントの部分をよく見ると6000って隙間多くね?と気づくと思います。つまりどういうことかというと。。プレートの隙間に両サイドから紙を挟み込んでみました。

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あれ?6000の繋ぎ目って7mmしかない?

一方、6500ですが、25mm。その差3.5倍。

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【ABUS 6500は弱点を克服した最強の多関節ロックでした】

分解してないので内部仕様は定かではありませんが、このふたつは仕様が違うことになります。ボルトカッターで6000の関節を切断している動画がよくありますが、刃がリンク部分に到達した場合、実質7mmのチェーンと同じ強度であると想定すると、サクッと切断するのも納得できます。

ABUSのチェーンで7mmはレベル7〜8。6000と同じレベル10のチェーンは、8mmです。BORDOはリンクにたどり着く難易度が高いとして一つ上のレベル10にしたとしたら納得できますね。

6500は自転車ロック最強のレベル15です。

「ABUS Granit X-Plus 540」最上位のこれと同等のレベル設定になります。

6500はリンクの部分がカバーのすぐそばまであるのが、ほかのBOARDシリーズとの違いということが分かりました。

ボルトカッターによる厚さ5.5mmプレートの切断はほぼ不可能。隙間を埋められた幅33mmのプレートをこじあけ、直径25mmのリンクをボルトカッターで切るのが容易ではないと考えるとプレートロックの中ではやはり最強だと思います。

もともとレベル13「U GRIP PLUS 501 」、レベル12「ABUS GRANIT PLUS 640」このあたりのU字ロックより強いという設定ですから、強くて当たり前だったということだとでしょう。

もちろん、プロの窃盗犯には敵わないかもしれませんが、重さ的にしんどいかもしれませんが、「BORDO GRANIT X-PLUS 6500」はやはり他を寄せ付けないスペックを持っていると言えます。さすがゴールドです。

これを見た以上、安心のためには6500を使わざるおえないですよね、。まぁあと、なんとなくの感想ですが6000はぱっと見て手でイケる?的な華奢さがあるので、6500の圧倒的な威圧感は鍵としては必要かもしれませんね。

追記1 5/18

「BORDO GRANIT X-PLUS 6500」のリンク部分について

リンク部分にコピー用紙を挟み込んで実験しましたが、さらに薄いペラペラの紙(レシートぐらい)を入れてみたところ斜めに上に入っていきました(片側に無理やり入れるのがギリギリな感じ)。ということは、、どのぐらいの強度があるのかわかりませんが、6500には6000にはないリンク切断対策用の直径25mmのプロテクションが別途付いているのだと思われます。

 

追記2 5/19

「BORDO GRANIT X-PLUS 6500」のリンク部分について。

海外のオフィシャルページの動画を見ていたところ分解していました。

デザインは初期のものですが、これ見るかぎり下部のグレーの部分が写真で見えた追加のプロテクションの部分のようです。

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動画の「2:23」辺りでしれっと現れているのが分かります。ということで肉厚のスチールを追加して中心のリンクを守っているのは間違いないです。

画像からの憶測ですが、最低でも厚さ5mmはありそうですし、形はリング状になっています。刃を垂直に入れてプロテクションだけを切りにいくのは不可能なので、刃はプレートに対して水平に入れざる終えません。

そうなると直径25mmのプロテクションはかなり強力ですね。6500の間接はグラインダーや鉄ノコにも強い耐性があるかもしれません。

 

 別のサイトで自転車の鍵の格付を始めたので良かったらそちらもどうぞ。