つぐのブログ

つぐのブログです。妻に呆れられるほど細かい思考の末、最善の選択で購入させて頂いた「モノ・サービス」をレビューしています

日立 おひつ御膳 RZ-WS2Mを買ってみた

【サトウのご飯から、少量炊き炊飯器に移行】

一人暮らしを始めてから何年も外食メインの生活をしていたので、たまに家でご飯を食べるときはきまってサトウのご飯。各銘柄をすべて制覇したのではないかというぐらい食べ尽くした感がある。スーパーだと150円ぐらいするのにネットでまとめ買いすると100円ぐらいで買えるのでコスパ良すぎ。

そんな私もついに憧れの炊飯器を買う覚悟ができました!

きっかけは、ふるさと納税です。欲しいものがなく、あまりになく、ランキング上位の人気の米をノリで注文してしまったのです。しかも20KGです。米を買ったことがなかったので20KGが何日分なのか把握してなかったんですよね。。

今となっては後悔していますが、腐る前に食べないとですよね、、ということで炊飯器探しが始まりました。

【一人暮らし、二人暮らしに最適な炊飯量】 

まずは茶碗一杯分が何合で、何グラムなのかを調べました。

1合の米150gに水分200lmで、蒸発10mlとすると約340gぐらいが妥当なようです。

一人分だと半分なので0.5合は75gで、出来上がりが170g程度でしょうか。サトウのご飯が200gなので小盛りな感じです。

彼女が週末きたときは二人分なので、190gと150gぐらいに分けておかず多めにすれば、1合ジャストでいけそうです。

【子供が小学生になるまでに最適な炊飯量】

炊飯器は何年も使うものなので、ここで少し妄想してみます。前提条件として保温機能はいらないとします(保温や冷凍するぐらいならサトウのご飯で十分なので)。

今すぐ結婚して常時1合炊くとして、仮に子供が双子で生まれたら足りるのか。そんなケースも想像してみました。

文部科学省の米飯給食の基準は児童(6歳~7歳)の場合で米70gとなっているので、これを基準にすれば一年後に子供が生まれても7年後までは2合で足りる計算になります。双子ではなく、一人だとしたら10歳ぐらいまでは2合できっと足ります。

ということで、一般的な炊飯器は5.5合炊きですが、私には3合以下で十分です。2,3合以上が必要になるのが10年後なら新しい炊飯器を買うでしょうから、今は少量で美味しく炊けるものを選んだ方が良さそうです。

【マイコン、IH、圧力IH、スチームの中でおすすめを探す】

 どのタイプを選ぶかですが、ここは予算と好みになります。

マイコンは昔々の炊飯の仕組みです。

いわゆるヒーターのようなもので鍋の下部から熱します。価格帯は安く数千円で購入できるので非常に敷居が低いです。その中でも最終候補にまで残ったのはこれです。

マイコンにしては高めの価格ですが、5mmの黒厚釜と495Wの火力、そして下面だけではなく、側面と蓋面にもヒーターが付いていてIHのように全面をカバーしています。

マイコンは他の仕様と比べると固めで、保温に弱いというのが定説です。

次に一般的によく聞くIHです。

松下電器(現パナソニック)が特許を持っている炊飯方式です。しかし、その後、下面の特許のみ他社に解放したことでこの世にIHが世に広まったという話が有名ですね。技術的なところをざっくりいうと、鍋に付けたコイルに電流を流すことで熱が発生し鍋自体が過熱するという仕組みになります。

なので他社の炊飯器の側面と蓋面は特許に触れないようにIHではなくヒーターを使って温めています。

IH式の炊飯器で候補に残ったのは、こちらです。

2合しか炊けない異色の炊飯器ですが発売以来かなり人気があるようです。日立のデータによると一般家庭のほとんどが毎日2合以内を炊飯しているようです。

この機種のいいところは省スペースと、0.5合でも美味しいご飯が炊けるところ。3合も少量炊飯ができるのですが、5.5合炊きのように米が薄く鍋に張り付くように仕上がるケースが多いという口コミの多さからこの機種を選定しました。

最後に圧力IHとスチーム機能付きの炊飯器です

スチームはほぼ保温のためにあるような感じなので一旦選択肢から外しました。保温強化のために数万円上乗せは今回は意図としないので。

圧力IHですが、今は亡きサンヨーが開発した技術です。一説にはパナソニックの特許の関係で側面と蓋面にIHが使えないため、他者は下部以外はヒーターを使うしかありません。そのため火力を補うために圧力をかけることでより高火力でコメを炊けるように考えたようです。まぁいまではパナソニックの手元にあるわけですが、、

圧力IHで候補にしたのはこちらです。

この機種はなんといってもデザイン性の高さです。電子レンジも冷蔵庫も黒色の我が家なので、統一感のあるかっこいい炊飯器には無条件で惚れがちに、、白より黒がやっぱり価格が高い。。。もちろん、性能もよく土釜を使って一生懸命ご飯を炊いてくれます。

 本音の本音は、、パナソニック、、

IHと圧力IHの特許等の優位性でいくとパナソニックの炊飯器にしたかったのですが、なんせ3合炊きの圧力IHはSR-JX055-Kしかなく、デザインがいまいちピン来ませんでした、、。要求する炊飯の仕組みと構造をすべて満たしていたものは5.5合炊きだけ。

もし5.5合炊きを選ぶなら、PA106、 PB106辺りの可変圧力を使ってちゃんと米を踊らせてくれる「可変圧力おどり炊き」の機能を持つ機種が理想でしたがデザインに納得がいかず、そのシリーズの中なら無難な白いPW106にしただろうなと思っています。もう一つ上のクラスに黒色もあるのですが赤いラインがどうも、、スチームも今回はいらないですし、、

また、下位ラインも考えたのですが「大火力おどり炊き」はIHコイルを0.04秒で切り替えて内向きと外向きの泡を作り踊らすという方式のようなのですが、いまいち説得感が薄く、そこに数万出すのかーって思いが消えず断念しました。

でも、パナソニックは熱効率のいい全面IHにできるので鍋も薄く軽くできるのは他社にはない魅力的な部分だと思います。

話がそれましたが、圧力IHは圧力をかけてご飯を炊くので米がふんわり柔らかい仕上がりになる傾向があります。しかし、機種によっては水分量の加減が難しかったり、壊れやすかったり、掃除する箇所が増えたりというデメリットも一部存在しています。

【結局、選んだのはおひつ御膳】

と色々悩んだ結果、省スペースと炊飯器に見えないデザインと少量炊きのおいしさを優先し、日立のおひつ御膳になりました。

おひつ御膳は2014年に初代が発売し、2015年に2台目が出ています。2016年モデルも待っていたのですが発売しなかったので、2015年モデルを購入しました。

初代との違いは玄米が炊けるようになり、そのために鍋の構造と火力の変更がされているようです。

象印やタイガーも構造やら色々検討しましたが結局、昔ながらの炊飯器らしいデザインということで外しました。家電好きとしてはデザインで選んでしまうのは本意ではないのですが、炊飯器って意外と目立つので、、、自己矛盾の間で選びました。。

ではではしっかりとレビューしていきたいと思います。

【おひつ御膳をレビュー】

炊飯器のサイズ感や炊き方、ご飯の味が評判通りか確かめてみることに。

【まずはキッチンの隙間に飾ってみた】

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 さすが省スペースに収まる炊飯器です。手前にあるラッセルホブスのケトルが大きく見えるぐらい余裕があります。普通の炊飯器だとケトルをここに置けないですよね。

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せっかくなので単品でブツ撮りしてみました。

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蓋を開けてみました。初めて見る2合炊き用の内釜の小ささにかなり驚きました。本当に小さいんです。

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あまりの小ささに近くにあったカロリーメイトを入れてみました。

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16センチのボウルに入れてみました。本当に小さい。

ちなみに白米の保存方法についも調べましたが、一年中冷蔵庫が一番良いという結論になったので、このようなケースを購入して冷蔵庫保管しています。

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冷蔵庫も一人暮らし用で小さいので、市販の多くの米びつはそもそも奥行きが足らず入らないという悲しい結果になりまして、入るのがこれだけだったという。。しかし、これは安くて引き出しやすくて便利なのでおすすめです。ひとつで約2合ちょい入るのでふたつ購入しました。

 

【とりあえずご飯を炊いてみる】

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実際に米を炊いてみようと思います。初回なので分かりやすく1合にしました。

米とぎ棒と米が落ちないやつも一緒に購入。ぬかの匂いが付きやすいので真冬でも冷水を使えと言われたので、、冷水冷たいですし

Amazonのランキング上位の米とぎ棒はスカスカしそうだったので、少ないコメでもしっかりとげるようにこちらにしました。 

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このピタクリップが思いのほか優秀でこんな角度にしても米が流れません。これパスタとかにも使えそうなので買ってよかったです。150円ぐらいですし。

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炊飯器にセットしました!時間がぴったりです。事前に合わせてあったんでしょうか。地味に驚きました。ご飯をたくときはシンプルに炊飯ボタンを押すだけです。

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普通だと40-50分ほどで炊けるようです。早炊きは23-33分なので約半分弱なんですね。それなら仕事帰りでも待てそうです。

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炊飯中の音も比較的静かでテレビを見ているとまったく気になりません。約50分ほどでメロディーが流れて炊き上がりを知らせてくれました。

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お!いい感じじゃないでしょうか。色が黄色いのは色かぶりしているだけで実際は白いです。やっぱり炊きたてというのはたまらないですね。

水の量も普通にセットしてみたところ、硬すぎず、柔らかすぎず万人受けしそうなテイストです。圧力IHのようなふんわりではなく、それなりにしっかり噛められる感じです。どちらかというと固めかな。

ただ少し米を研ぎすぎたのか、米の品種なのか味が結構あっさりしている印象を受けました。このあたりは実家に象印の定番炊飯器があるので、米のおすそ分けついでに比較してみようと思います。

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後日、0.5合で炊いてみました。さすが小さい鍋だけあって少量でも米に厚みがあります。少量すぎてなんだか贅沢しているような気分にさえなります。この日はカレーを美味しく頂きました。

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後日、少し水多めで炊いてみました。光が透過してみずみずしく輝いています。もっとべちゃっとなるかと思いましたが、以外と米粒もしっかり形が残っていますね。口に入れてみると、ほどよい柔らかさの中にも噛み応えがあり、これはこれでありかと。

【一週間使ってみた感想】

正直、買ってよかったです。

一人暮らしの人間にとっては少し贅沢な価格ではありますが、レトルトご飯生活から炊きたてご飯が食べられるようになったことで、生活レベルが豊かになったような錯覚さえします。シングルベッドからダブルに変えたような感じです。

あ、あと、この炊飯器が優秀だと思ったのは、内がま内面のフッ素被膜の保証期間が6年あることです。他社の多くは3年程度なので倍もあります。説明書には米とぎはボウルを使っても内釜を使ってもどちらで良いと書いてあったので、それで6年というのはそうとうな強度があるのではと思わせますよね。ボウルを使えばかなり持ちそうです。

まだ早だきや玄米などの機能は使っていないので、機会があれば追記していきたいと思います。

2017.3.13 追記

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釜のフッ素コートがツルツルしていて洗うのが楽だなーと思いながら、内釜を洗っていたところ、あれ?釜がかなり持ちやすい!と気づき色々触っていたら、釜の底面がザラついているのを発見しました。偶然の産物かもしれませんが、塗装方法が周囲と違うようです。小さく軽い上に底に滑り止めが付いている感じなので片手で持っても洗いやすくかなり好印象です。

ちなみに、この炊飯器の洗うパーツは上の3です。釜と内蓋と内蓋のパーツ。楽でいいです。