市販されている3Mの折りたたみ防護マスク「1870+」「9210+」 を麻疹(はしか)・インフル・結核などのパンデミック対策として購入しました。のちほど分解しながら詳しくレビューしたいと思います。
麻疹の免疫がないのにワクチンもない
ここ最近、沖縄・名古屋・東京など人口集中都市で麻疹(はしか)のウイルスが猛威を振るっています。
ちょうど3月辺りに麻疹と風疹の検査をしていて、麻疹だけ免疫がなかったのでワクチン接種をする予定にしていました。
しかし、4月に麻疹が出回りまさかの単独ワクチンの不足。
最終的には単独ワクチンの入荷めどがたたず、混合ワクチンを摂取することになるのですが、、
とりあえず、麻疹は空気感染するので家族のだれか一人でも感染するとアウトという危険な状態に変わりはないので、ワクチン接種ができるまでの間、パンデミック対策としてマスクを購入することにしました。
マスクについて調べてみた
最近ではコンビニや薬局にあるN95という名前の付いたマスクが置いてあります。
簡単にいうとマスクの性能の基準なのですが、この名前が付いているから大丈夫というものでもありません。
よく市販のプリーツ型のマスクは空気感染のウイルス対策にならないという声を聞きます。そこで、マスクについて調べてみました。
全国マスク工業会
N95マスクについて、もっと詳しく知りたい方は下記の資料を見てもらうとわかりやすいです。
N95マスクについて
https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/cic/attach/briefing_h26-mat08.pdf
マスクの種類について
一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 | マスク
よくコンビニにおいてあるプリーツ型のマスクは、感染者がウイルスを撒き散らさないようにするためのものなので、空気感染するウイルスの予防には意味がないもよう。
その辺で買える、市販のマスクは役に立たないのか
「ウイルス対策をうたったマスク-表示はどこまであてになるの?」
国民生活センターからこのようなテーマの資料が出されていました。これはなにかというと、実際にウイルスなどを遮っているのかを国民センターがチェックしました!というものです。
独立行政法人 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20091118_1.pdf
文章量がありますが一度目を通してもらった方がいいです。
ほとんどのマスクが表示以下の性能しかなく、漏れも多い。マスクとしての性能が疑わしいという結果になっています。漏れがひどいマスクは究極、両手で鼻と顎をしっかり囲えば瞬間的にはなんとかなりそうですが、、フィルター自体がダメだとどうしようもないですよね、、
ここで参考品として一般のマスクと、ちゃんとしたマスクとして比較されているのが、3MのN95マスク。
3MのN95はこんなに高性能なのに、他のマスクったら、、という比較用商品。
それなら早い話、この国民生活センターが使った3Mのちゃんとしたマスクを買っておけば間違いないでしょう!と判断しました。
スリーエム ジャパン 3M Aura N95微粒子マスク 1870+を買ってみた
20枚入りなので結構大きな箱で届きました。
今回選んだマスクはこちらです。
メーカーの医療従事者向けのサイトにはなりますが一応掲載しておきます。
同じようなタイプで紐が白い商品もあります。
説明を読んでいると基本性能は同じですが、エアロゾルのタイプ(例えば血液の付着など)に対応しているか、していないかの違いのようです。
なので、一般的に医療現場では上の1870+がよく使われているようですね。
3M™ Aura™ 防護マスク 9210+ N95
一般用とではどちらでも問題なさそうなので安い方で良いと思います。
国民センターで使われていたのはカップ型と書いてあったので、この辺りかな。
3M™ 防護マスク 9010 N95
このカップ型は、いかにも感がすご過ぎて家から一歩も出れないですね、、
あと、サイズ選びがシビアのようなので、折りたたみの立体型タイプを選びました。
パッケージの裏側はこんな感じで、装着の説明が書かれています。
マスクの製造年月日、使用期限に注意
横にはスリーエム ジャパンのシールが貼ってあります。
一番したのシールを見ると、2018年1月15日に製造、2023年1月15までが使用期限。
いま5月なので比較的最近製造されたもののようです。
このマスクは約5年が使用期限に設定されていました。
パッケージから1枚取り出してみました。
プリーツ型とはまた違う独特のデザインですね。
裏には使い方が印刷されています。個装されてるのはいいですね。
取り出してみました。普段見ないマスクの形状に少し驚いています。。
鼻当てのパーツ、スポンジのようなものが厚い!
その上、頭にかけるゴムバンドはホッチキスのようなもので留められています。
とりあえず、見た目は置いておいて装着してみることにします。
ん、、どうですかね。街中をこれで歩くのは少し抵抗があります。花粉対策としては大げさですね。。ただ、上記にリンクを貼ったカップ型よりはだいぶましです。。
鼻のフィット感がやばいです。隙間がまったくなく、シリコンのようなスポンジのような素材が鼻周辺にピターとくっついています。
顎下を包むようにマスクがぐいっと入り込んできて、顎の隙間を完全に埋まりました。
赤いゴムバンドは耳の上、耳の下にかけるので、マスクがずれることはありません。
プリーツ型によくあるサイドの隙間もなく、かなりフィットしていますね。これは息苦しい。何時間も過ごせる感じではないようです。
N95マスクを分解してみた
これすごい!スポンジのような素材の厚みもさることながら、柔らかい金属プレート(ノーズクリップ)がしっかりと付いています。
このスポンジ、マニュアルによるとノーズフォームという名前で汗などに対する吸収性があるようです。
至れり尽くせりですね。
マスクの生地は4枚構成になっています。
これだけの性能がありながら、思ったより呼吸がしやすかったです。
思ったより通気性もいいんですよね。
N95マスクはウイルスを捕集できるのか聞いてみた
3Mの同製品の詳細によると
「一般的に0.3マイクロメートルの粒径の粒子が最もフィルターの透過性が高く、これより小さかったり、大きかったりする粒子は比較的よく捕集されます。」
と書かれています。そのためN95は0.3マイクロメートルで検査しているらしい
https://multimedia.3m.com/mws/media/1079959O/hpm-231.pdf
「0.3マイクロメートルより小さいものは比較的よく捕集されます」ってザックリ書かれているけど、ウイルスって0.08マイクロメートルとかですよね?かなり小さいけど大丈夫なの?
ってことで、直接メーカーに問い合わせてみることにしました。
N95のマスクの性能について3Mに問い合わせたところ
N95マスクは該当する指標に合わせた検査をしてクリアしている。
検査対象の0.3um以外はどうなのか訪ねてみると
資料はないが0.03~0.1umなどの対象物でも検査していてクリアしている。
0.08um~0.12umと言われる空気感染する麻疹やインフルエンザウイルスなどでも大丈夫とのことでした。
高捕集フィルターなのに呼吸が苦しくない理由が判明
上記URLのPDFを読んでももらうと分かるのですが、「3Mでは繊維の目を細かく緻密にしたメカニカルフィルターに静電気を帯電させて、高い粒子捕集効率をもたせたBMF(Blown Micro Fiber)を開発しました。ファイバーの太さは約1~10マイクロメートルです。高温多湿の環境においても長時間にわたりその電気的性能は低下しないことを確認しています。」とのこと。
フィルターを帯電させて捕集しているんですね!この通気性納得です。
ダイキンの空気清浄機と同じような考え方の仕組みですね。
これで1枚辺り184円ぐらいなので、いざという時のために一家に1箱買っておいても損はないかと思います。
非常食などと一緒に保管しておくのが良さそうです。
N95マスクの購入時に気をつけること
Amazonや楽天など色々なサイトで商品を探してみましたが、「保管がひどい」「使用期限を過ぎていた」など、思ったより口コミが酷く、とても安心して買えるような雰囲気ではありませんでした。
特に、冬の時期に購入しようと思うと定価よりもかなり高値で買うことになります。
一番良いのは、病院や薬局など医療関係で購入するのが間違いないと思います。
今回私が購入したのは実はアスクルで、直接メーカーから仕入れている在庫と、メーカーから直接発送するようになっていたので安心して買うことができました。
【ASKUL】スリーエム ジャパン 3M Aura N95微粒子マスク 1870+ 1箱(20枚入) 通販 - アスクル(公式)
ただ、アスクルは会社関係でないと買えないので難しいところです。
一応、Amazonなどのリンクも残しておきますが、安心できる業者さんを選んで購入することをおすすめします。
モノタロウにも取り扱いがありました。個人でも購入可能です。