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つぐのブログです。妻に呆れられるほど細かい思考の末、最善の選択で購入させて頂いた「モノ・サービス」をレビューしています

BOSE最強にして最後の大型スピーカー「SoundTouch 30」を買ってみた

BOSEが販売している家庭用の一体型アクティブスピーカーだと、たぶん「SoundTouch 30」が現状最強だと思います。しかし、昨今の360度指向性で小型のBTスピーカーというトレンドからは大きく外れてしまい、サウンドタッチシリーズはまさかの廃盤。

ちょうど手持ちのSoundLink Air(2012発売)」の調子が悪く、買い換え検討していたこともあり、色々聞き比べて「SoundTouch 30」を購入しました。

実際のところ、廃盤が決定していたため特別価格40%オフ&クーポン適用3%オフというあり得ない価格も決め手のひとつになりました。

検討したBOSEのスピーカーです。

BOSEの直営店で聞き比べしたので、BOSE同士の比較を書いてみます。

BOSEは独特の音を鳴らすので、一度も聴いたことがない人は実機で視聴してから購入した方がいいですよ。低音がありえないぐらいドンドンなりますし、高音も少し詰まった感じの鳴り方します。独特の哲学に基づいた設計なので、好き嫌いが別れやすい音とも言えます。詳しくは下記へ。

ボーズの最初の50年

「製品化までに、10年と約50億円」BOSEの哲学とプロダクトへの情熱がすごい

SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker

持ち運びできて利便性は抜群です。ただ、バッテリー内蔵で不具合報告多いのが懸念点で、「SoundLink Mini」と同じく修理は一律金額の本体交換になるようです。やっぱりBOSEのバッテリー内蔵型は故障が多い印象ですね。購入する際は、Amazonや量販店で延長保証を付けて買いたいところ。

音はスピーカーユニット一発のモノラルなので、曲によっては音が少し単調に聞こえるときがありましたが、360度の指向性はすごく便利で、今のトレンドのど真ん中。低音もBOSEらしく塊が飛んでくる感じで好きな人はたまらないと思います。中高音は「SoundLink Mini」よりもしっかり出ているので、ボーカルの声も聴こえやすかったですね。ミニからの買い替えなら十分すぎるぐらいの性能アップになると思います。

「SoundLink Mini」は野外でも低音が楽しめるチューニング傾向と認識していましたが、これは屋内でもバランスよく聴けそうです。

この機種ぐらいからBOSEの音の傾向が変わってきている印象です。今回は室内据え置きメインなので、バッテリー内蔵型はちょっと悩ましいところ。

Wave SoundTouch® music system IV

これはボーズ博士の意思がたくさん詰まった機種ですね。一生の間でいつかは購入したいと思っていたので、今回も検討にのりました。まあこの機種は廃盤になることはないと思います。

ボーカルも透き通るようで他機種よりも伸びを感じました。ジャズとかオーケストラ系はこれで聞きたいですね。低音もさすがという感じですが、サウンドタッチ系と比べると、良い意味で若干ボワンとする印象があります。バックロードホーンのWaveシステムの意図通りの音の表現がされています。

柔らかい音を求めている人にはこれ一択だと思います。

ただ、CDの駆動系不具合はやっぱり多いようなので、CDを使わない人は積極的に購入するかどうか悩ましいところです。こちらも延長保証付きで購入したいですね。

SoundTouch 10 wireless speaker

サウンドタッチ系の中でも唯一のモノラル仕様です。ほかと聞き比べしなければ、これはこれで十分です。ただ、指向性が単一のモノラルスピーカーのため、聞く場所がポイントから外れると悲しいことになりがちです。BOSEの据え置き型では一番安い機種ですが、それでも「SoundLink Mini」よりも全体的に音は綺麗です。「SoundLink Mini」のような中高音のこもりは少なくスッキリしています。低音もミニのようなパッシブではないので柔らかい音がしました。

「Home Speaker 500」はこのユニットを2個使っているらしいので(どこかの記事で見ました)、スピーカーユニット自体はとても良いのだと思います。寝室やキッチンなど、狭くて聞く場所が限られる場所で使う想定なのでしょうね。

SoundTouch 20 wireless speaker

モノラルの「SoundTouch 10」を聞いたあとに、こちらを聞いたので良いのは当たり前ですが、臨場感が圧倒的に違いました。ステレオといえど十数センチなので、誤差だろうとなめていたのですが全然でしたね。音の作りは今使っている「SoundLink Air」に近い感じで、これを買えば可も不可も無く買い換え完了だなと思いました。

低音は「Wave SoundTouch」と比べると少し固く、歯切れが良くなった印象。中高音もあえて比較すると「Wave SoundTouch」の方が音のまわりが綺麗かなと思います。

ロックやR&B、EDMなどの音を聴くにぴったりかなと思います。この辺りは好みだと思いますが。。

据え置き型ならこの機種で十分だと思います。小さい音でも大音量でも比較的バランスよく音がでているように思います。昔からBOSEを使っている人なら違和感なく買い換えできそうな音ですね。

SoundTouch 30 wireless speaker

この機種は中高音のツイーターと重低音のウーファーを搭載しています。あまりに大きく、重く、これは無いなと思っていたのですが、音を聞くと一瞬で検討ボードにのっかりました。ウーファー搭載だけあって低音は「SoundTouch 20」や「Wave SoundTouch」とはまったく別物。今まで聞こえてこなかった重低音が聞こえました。低音がドンドンだとしたら、重低音はズンズン的な。いわゆる振動系音です。

BOSEは、Waveシステムを代表されるように低音をざっくりまとめてから音圧で表現してくるのがイメージだったのですが、これは低音の出てくる帯域が広くてびっくりしました。しかも、ツイーター搭載のおかげでボーカルや高音もしっかりと聞こえる。。まじか。。これ最強じゃんか。そういえば、BOSEの一体型アクティブスピーカーで2wayスピーカーって珍しいですよね。価格が高いだけあるわ、、

BOSEらしい音ではあるのですが、中高音から重低音までしっかり音がでるのでかなりバランス重視型だと思います。

ちなみに最近のBOSEはアプリを使って重低音の量をコントロールできるようで、この機種もウーファーの音量だけを下げることができました。小さい音で聴くときは、このウーファーが強すぎる傾向にあるので、その際は重低音のボリュームを下げると良い感じに改善します。

Bose Home Speaker 500

最後に聴いたのは、これです。アレクサ内蔵ということで検討から外していたのですが、オフにできるよ!ということで一応聴いてみました。(Amazonエコーは持っているのですが、最近ちょっと声出すのがめんどくさく普通でいいかなと)

スピーカーユニットの背中同士を合わせたBOSEらしいアイデア商品。音を聞いた瞬間、びっくりしました。音がキラキラしていました。BOSEらしくない中高音を重視した作りだったんです。とくにボーカルはかなり強めに出ているので、JPOPやR&Bなどがメインの人はこれがいいかもしれません。もちろん、低音も「SoundTouch 20」ぐらいしっかり出ていましたよ。

最近はこういうのも作るんだーって印象です。室内での視聴ですが、音の広がりでいうと「Revolve+」よりも広がって聴こえました。こっちは据え置き型のステレオなので、「Revolve+」の上位互換という感じでしょうかね。これは思わず買ってしまいそうになりましたね。ここまで音の印象が違うとは思いませんでした。

発売したばかりで価格が高いので、もう少し落ち着いてきたら買いだと思います。機能をミニマムにした「Bose Home Speaker 300」がもうすぐでるようなので、そちらも気になりますね。

SoundTouch 30 wireless speaker

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かなり大きな箱が届きました。 

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おおでかい!上部の天板は高級感ありますね。とりあえず8キロは重い、、

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Amazonエコーを置いてみました。このサイズ感がわかってもらえると思います。「SoundTouch 30」はアレクサを搭載していないですが、Amazonエコーと繋げて音声で動かすこともできます。

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バックロードホーンの出口です。WAVEシステムが入っているので、重低音もかなり増幅されていて、音にも広がりがでています。ここに耳を近づけるとやばいです。かなり気持ちいい。

設置して視聴しました

完全に近所迷惑になりそうなウーファーのあのズンズンって音がします。スピーカー重量は8キロあるので、本体はそれでもまったく振動していません。

ちなみに重低音はアプリで調整できるので、-4ぐらいに設定しました。それでも十分出てますけど。

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とりあえず、設置してみました。音量は無段階に近いぐらい細かく設定できるのですが、BGMとしてなら15%ほどの音量で十分ですね。じっくり大きめで聴くときも30%ほどでした。50%はかなり大音量です。一般家庭だと余裕のすぎます。スペックは公開されていませんが、電力は最大で150Wと買いてあるので相当出ると思います。

Amazonアンリミテッドでいつも聴いていたのですが、これを機に音質がより良いスポティファイに変更してみました。同じ曲で比較してみたのですが、結構違いますね。スポティファイありです。

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真横に電子レンジとルーターがありますが、、置くところを作っていなかったので、借り置きです。。背面にもう少しスペースを取っておきたいですね。

実際に色々な曲をかけてみたのですが、どれも素晴らしい。

重低音はもちろん凄い。EDMならクラブにいるような重低音がなります。Billie Eilish「bad guy」がかかると、思わずアプリで重低音の音量を下げようかな?と思うぐらい出てきます。中高音も綺麗にできるので、R&Bなどの美しい音声を聴くにも良いですね。乃木坂などのボーカルメインの邦楽も気持ち良かったです。

スピーカーユニット的にかなり余裕があるのか、音まで余裕がある聴こえ方がします。なんでしょうね、音量を大きくしても頑張って音を出してる感がないんですよね。これには驚きました。

2wayですが分離している感じもなく「SoundLink Air」では聴こえなかった音が聴こえたり、音の広がり範囲が広くて、感心してしまうほどでした。

廃盤について

サウンドタッチシリーズは廃盤になったのですが今日現在「SoundTouch 10」「SoundTouch 20」はまだ販売されています。「SoundTouch 30」が今となってはもう買える場所がほぼないのは悲しいですね。オフィシャルも家電量販店ももう販売終了になっています。価格も高いだけに販売数が伸びなかったのでしょうね。

BOSEの直営店の人も「家庭用の一体型アクティブスピーカーでこの規模のスピーカーは、今後もう作られないでしょうね」と小さく言っていたほどなので、、BOSEとしてはAmazonエコーを搭載した360度指向性のあるギミック系スピーカーを押していくのかもしれません。時代ごとにBOSEらしさの音も変わっているので、今後は「Bose Home Speaker 500」のようなキラキラした音が中心になるんでしょう。

まあとりあえず「SoundTouch 30」をお得に購入できて良かったです。延長保証にも入っているので、末長く大切に使っていこうかと思います。