日立の最新の炊飯器
最新のRZ-W100DMでご飯を炊いたので、食感や味をレビューしたいと思います。
やっぱり炊飯器は黒がいいですね。シンプルでデザインは好みです。
設定も分かりやすいですね。妻は説明書なしでも使えていました。
内釜です。底面がでこぼこしています。昨年のモデルと違い、すしめしコースが追加されたようですね。炊飯コースの多さがこの機種の魅力なので、炊飯コースが少なくて良い人は価格の安いホワイトの機種を選ぶのが良いと思います。
サポートに電話して確認しました。コースの量以外は同じ仕様のようです。
蓋を開けるとこんな感じ。蓋は少し重く、かなり強く押し込まないと開きません。私は大丈夫でしたが、妻はよいしょって感じでしたね。圧力IHだからしょうがないのかもしれません。
蓋の裏側です。スチームの穴がありますね。この機種は炊飯時の湯気を貯めて、スチームとして再利用するらしく、他メーカーのスチーム炊飯器と違って水を入れる必要がありません。これは便利!
ちなみに、炊飯時の蓋上から出る湯気が出にくいスチームレス機能がついています。
どっちもスチームと名前が付くので混同しそうですけど。
使用する米
まず、使用した米ですが、普段使っている米ではなく、Amazonで購入した魚沼産のコシヒカリを使用しました。普段の米だと先入観とかありそうなので。
今回はこのお米です。なんとなくの雰囲気で選びました。
単一原料米ということでブレンドされていない米になります。
精米日は、この米が到着したちょうど一週間前ですね。ちなみに撮影日は2/13です。
いつもの炊飯器で炊く
これがここ数年使っている日立の2合炊きの炊飯器です。
一応、最新は下記になるようです。
とりあえず新しい米で炊いてみました。
いつも使っている米よりも、すごくもっちりして柔らかいです。米表面が少し荒れ気味になってベチャッとしているような気もします。
これをベースに食べ比べしたいと思います。
米だけでもこんなに変わるので、炊飯器を変えるのは楽しみです。
「極上、ふつう」
上記設定で炊きました。米はAmazonで購入した魚沼産のコシヒカリ。
水のメモリは真ん中の標準水量です。
では、新しい炊飯器と新しいお米でご飯を炊きたいと思います。
写真だと線の下っぽく見えますが、実際のちょうど真ん中です。
はい、炊けました!
炊き上がりの見た目はかなりしっかり粒が経っています。米の粒の表面も荒れがなくとても綺麗ですね。ご飯を少し混ぜてみましたが、なかなかのしっかり感。米の重量を感じます。
とりあえずつまみ食いして一口
口コミで良く書かれている硬めの食感で、確かに硬い。正確には硬めというよりも「しゃっきり」が強めというほうが適切かな。粒のしっかり感がかなりあります。芯が残っているような硬さはもちろんありません。
オフィシャルページに書かれている、八代目儀兵衛の「外硬内軟(がい こう ない なん)」の説明そのまま!
圧力IHでもこんなにしゃっきりした食感になるんだなと驚きでした。本当に外は硬め、中は柔らかめ。口に入れた瞬間は硬めで粘着感も無くさっぱりしているので、サラッとほどけ、噛むごとに歯ごたえがあり、今おれはご飯を食べている!という思いにさせてくれます。
確かに、定食屋風です。それも和系のお店で出ているご飯って感じでした。日立が目指した、京の米老舗 八代目儀兵衛そのままですね。
炊飯器だけでここまで味が変わるのかとびっくりですね。もともと使っていた日立のIH炊飯器のほうが柔らかくてもっちり感は強いです。
ええーって感じじゃないですか?普通のIHの方がもちもちするって。RZ-W100DMは圧力掛けているのにあんまりモチモチしないんです。いや、たぶんしているんですけど、外側のしゃっきり感であまり感じていないだけのような気もします。
ちなみに、妻は少し硬いかなー。思ったより感動ないかも。と厳しい評価。。
「極上、もちもち」
本命はこのコースです。
なんとこの設定にすると90分ぐらい炊飯時間がかかります。「極上、ふつう」で約50分なので倍近い!
しかし、これがなかなか上手い。
先ほどの「極上、ふつう」だと定食屋のしゃっきり、さっぱり外硬内軟のご飯だったのが、外側が少し柔らかくなって何とも言えない絶妙な仕上がりになりました。
象印やパナソニックのようなねっとり感のあるモチモチではないんですけど、さっぱりモチモチ?ってきな感じ。たしかに傾向としては硬めではあるのですが、外硬内軟の個性を緩めて、比較的万人受けしそうなレベルになりました。
個人的にはこれがおすすめですね。
何度かこのコースで炊いてみたのですが、炊飯時の水の量でたいぶ雰囲気が変わる印象があります。内釜には多め、普通、少なめのメモリがあるので、これいつもどこに合わせているか覚えておいた方がいいですね。
ちなみに妻は、ん、、まあいいかな。って感想らしいです。
ちなみに、午前中に炊飯予約して午後19時にセットしたばあい、他社の柔らかめ炊飯器で炊いたような柔らかいもっちりになりました。
また、水の量多めでも似たような炊き上がりになりました。
「玄米コース」
いままでのIHだとネバネバの液体が炊飯器の上から出てきたりと、掃除が大変なことになっていたのですが、こちらは専用コースがあるだけに安心して炊くことができました。多少、裏蓋あたりにネバネバはあるものの許容範囲でしたよ。
玄米と白米の半々や、玄米100%で炊きましたが柔らかくて美味しかったです。
5.5合炊きだとスペースに余裕もあるので混ぜるのも楽ですね。
お弁当
翌日、お弁当にして持って行きました。「白米、ふつう」だとちょっと電子レンジで暖めたぐらいでは正直硬かったです。おかずが少し温まる程度だとお米に芯がある?(無いです)と思ってしまうぐらいでした。「白米、もちもち」なと今まで通りな印象。もともと外側が硬めのためか、お弁当には若干不向きかもしれません。
毎度90分程度かかる「白米、もちもち」専用となるとちょっとしんどいかもですね。
この炊飯器が合う人
この炊飯器どうなの?って話だと思うのですが、おかずをメインにしてご飯はサブ!という概念の人にはバッチリハマると思います。
先ほどのイメージでいうと、定食屋のご飯なのであくまでおかずがメイン。それを邪魔しないご飯の位置づけ。和食とかすごく繊細な味付けで、食感を大切にした料理も多いと思うので、このあっさり硬めのご飯は合うんじゃないかなと。
和の料亭で出てくるような繊細な味付けのおかずに、もちもち甘み全開のご飯って主張強すぎる気もしますよね。たぶん。
まあ硬めが好きなひとが買うのが間違いなさそうですね。
あとは、このコンテンツを見ているか、見ていないかでも評価が変わると思います。
この炊飯器のコンセプト、目的、こだわりなどを理解しているかどうか。これ結構重要だと思います。
この炊飯器が合わない人
パナソニックやタイガー、象印などの軟らかめのモチモチご飯に食べ慣れている人でしょうか。
口コミで硬すぎるとか結構書いてありますよね。あれはきっと普段柔めに炊ける炊飯器とか、柔らか系の米を使っている人が買ってしまった感を感じます。
私の実家は象印の柔らかめに炊ける炊飯器を使っていたので、そこからこの炊飯器に変えたら、そのギャップはかなりのものだと思います。
ご飯は「炊飯器の炊き方×米の性質=ご飯の食感」だと思うので、間違えると大変なことになりそうなのは容易に想像がつきます。
妻も硬めが好きと言っていたわりに、なかなかピンと来ていないご様子でした。硬めがすきな人でも色々好みがあるんですね。。難しい。
ああ、あと。上蓋を開けた際に水滴が内釜の外側に垂れる仕様になっています。妻はここに溜まる水滴が気になるらしく、都度拭くのでめんどくさいと言っていましたね。
失敗しないご飯のために
こんな調査もあるので、一度自分たちのエリアの傾向を調べてみても面白いかもしれません。
お米も種類が豊富ですからね。もし、いつもと違う炊き上がりになってしまった場合は、米の品種を変えてみるのもひとつかもしれませんね。
正直、家電の中でもキッチン家電は嗜好性が高いので、家電選びの難易度はかなり高いのですが、炊飯器は「味と食感」という個々の人間の感覚の評価になるので、さらに難しい。しっぱいしたくない人は同じメーカーの同じ価格帯で買い直すのが良い気がしてくるぐらいです。
食べ比べとかできたらいいんですけどね。このご時世難しそうですしね。